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▼ 第9話〜コーヒーの名産地は?その1
田んぼと住宅がまばらに広がる静かな田園地帯。そこにたたずむ一軒のコーヒー屋。その店の前を一人の男性が通りかかった。

カラン、コロン♪

勝木:「こんにちは、マスター!」
マスター:「いらっしゃいませ!!」
勝木:「マスター、今日のお薦めは何かある?」
マスター:「本日は『サントス・イーストコ』ですねえ。個性的とは言えませんが、バランスのとれた
    飲みやすいコーヒーですが、チョコレートフレーバーが心地よく仕上がってます。」
勝木:「是非、飲みたい!」
マスター:「かしこまりました」

勝木:「ところでマスター、前にコーヒーの原産地の話は聞いたけど、コーヒーの名産地って言うと、
    どこになるの?」
マスター:「名産地ですか?『名産地』と言えば、やはり生産量ではブラジルでしょうねえ。年によって
      変わりますが、毎年全世界の生産量の3〜4割の生産を誇ってますから。次はコロンビア、
      ベトナム、インドネシア、メキシコと言ったところですかね。」
勝木:「それは生産量の話だよね。品質も加えるとどうなる?」
マスター:「品質の話となると、また時間が掛かるので別の機会にするとして、一般的には、コロンビア
      が有名ですかねえ。アラビカ種のみの生産国だし、世界最大のコーヒーを扱う取引所でニュ
      ーヨークにあるコーヒー・砂糖・ココア取引所(CSCE)では大粒で品質の安定したコー
      ヒーである『コロンビア・マイルド』として流通していますから。」
勝木:「へ〜、そもそもコーヒーって、どの辺りでとれるの?何となく暑い場所、っていうイメージはあ
    るんだけど。」
マスター:「コーヒーは、赤道をはさんだ南北緯度の約25度の間で主に生産されています。この南北緯
      25度の間は『コーヒーベルト』と呼ばれています。」
(続きは次回)
| - | 23:36 | comments(0) | - |
▼ 第8話〜コーヒーの原産地は?最終部
勝木:「コーヒーの原産地で『イエメン説』があるんだ。」
マスター:「はい。それではアラビカ種のもう一つの起源説、アラビア半島のイエメン説をお話しましょう。
      イエメン説の大きな根拠は、勝木さんも言われていた『モカ』港ですね。かつてはここからしか
      コーヒーは輸出されていなかったのですから、この後背地に当たるイエメンのコーヒーこそが
      コーヒーの発祥だ、というのです。現在でも『モカ・マタリ』はコーヒーの代名詞ですよね。」
勝木:「うん、『コーヒーサンバ』でも唄ってた!」
マスター:「そうなんです。また、コーヒーを最初に使い始めたのはイスラム教の修道士だとされていて、
      エチオピアよりもアラビア半島の方がイスラム教が盛んなこともあり、『イエメン説』も背景と
      しては否定できないんですよね。」
勝木:「そういえば、『アラビカ』と『アラビア』って似てるよね。」
マスター:「はい、『アラビカ』は『アラビア』から来ています。もっとも、『アラビア』の商人が商ってたか
      らだ、とも言われていますがね。」
勝木:「こちらにも伝説があるの?」
マスター:「はい、あります。こちらは『シェーク・オマールの伝説』と言われていて、エチオピアの『ヤギ
      使いカルディの伝説』と区別されています。」
勝木:「どんな話?」
マスター:「シェーク・オマールは13世紀中頃のイスラム僧で、モカの町で大変敬われていたのですが、
      ある日領主の誤解により追放されてしまいます。食べるものも無くさまよっていると、オーサバ
      という所で、小鳥が赤い実を食べながら陽気にさえずっているのを見ます。そこで、空腹のオマ
      ールはこの実を煮込んで飲んでみました。すると空腹が癒え、疲れも取れ、身体に活力が沸いて
      きました。
      オマールがそのようにオーサバに留まっている間、モカの町は疫病に襲われ大変なことになって
      いました。困ったモカの人々はオマールを探しにオーサバにやってきました。モカの惨状を聞き、
      オマールはこの赤い実の汁のことを教え、持ち帰らせました。すると、この赤い実の汁により多
      くの人が救われ、オマールもモカに戻ることが出来ました。それ以来、オマールは『モカの守護
      聖人』と呼ばれ、モカもこの赤い実であるコーヒーの積出港として繁栄いたしました。」
勝木:「なるほどね〜、エチオピアといいイエメンといい、どちらも面白いねえ。どちらも納得できる理由が
    あるし、おかげで今こうして美味しいコーヒーが飲めるんだから、発祥の地なんてどちらでも良くな
    ってきたなあ」
マスター:「そうですねえ、コーヒーノキはアカネ科コフィア属の常緑樹で、これまで話した『アラビカ』
     『ロブスタ』『リベリカ』の他にもブラジル原産の『コニロン』など他にもいろいろあるのです。
     これだけ世界中でコーヒーの栽培だけでなく、楽しみ方も広がっているのですから、発祥にこだわ
     る必要はないのかもしれませんね。」
勝木:「うわ〜、気が付いたら3話も取ってたんだ。もう帰らなきゃ、またね。」
マスター:「ありがとうございました!
      まだまだコーヒーの伝来については面白い話しもあるんだけどなあ…、またの機会にしましょうか」
| - | 22:29 | comments(0) | - |
▼ 第7話〜コーヒーの原産地は?第2部
勝木:「で、マスター。アラビカ種の原産地はどこなの?」
マスター:「アラビカ種は説が2つあるんです。
      一つはアフリカのエチオピア説、もう一つがアラビアのイエメン説なんです。」
勝木:「で、どちらが正しいの?」
マスター:「どちらも自分のところが正しいと言って譲りません。それはどちらにもそれなりの理由があって、
    面白い伝説があるからなんです。」
勝木:「えっ、どんな伝説?」
マスター:「では順に話しますね。
      まずエチオピア説。こちらの理由は、原産地と言われているアビシニア高原にカッファ(Caffa)
     地方という地名があって、それがコーヒー(coffee)の由来としています。また今でもその周辺は
     『シダモ』『ジンマ』『イルガチェフ』と言った有名な産地があるから説得力がありますね。」
勝木:「へぇ〜、なるほどね。確かに原産地っぽいよね。で、伝説は?」
マスター:「はいはい、お待たせしました。それではお聞かせしましょう。
      むかしむかし、ある所に、ではなくエチオピアのアビシニア高原にカルディというヤギ飼いの
      少年がいました。ある日、いつものようにヤギを放飼いをし帰りました。しかしその夜はヤギ
      がいつまでたっても寝ずに、元気に飛び回っています。不思議に思ったカルディはその次の日、
      ヤギを見張っているとヤギたちが赤い実を口にしています。そこでカルディも思い切って口に
      してみると、全身に活力がみなぎり気分がすっきりするではありませんか。
      それをイスラム教の修道士に話し、修道士も口にしたところ、やはり精気がみなぎり気分が
      良くなるので、夜のお勤めにぴったりだと言うことで、秘薬としてイスラム教の僧侶たちの間
      で、この赤い実を煎じて飲むようになったとのことです。」
勝木:「『赤い実』ってのがコーヒーの実ってこと?」
マスター:「そうです。コーヒーの実は赤くて甘酸っぱい実です。現在のコーヒー豆は、その実の中にある
      種子(胚乳)を焙煎したものです。で、今飲まれているコーヒー『モカ・アビシニアン』はこの
      アビシニア高原の天然のコーヒーです。粒は揃っていないですが、荒削りな個性とモカ特有の
      甘い香りが特徴のコーヒーです。」
勝木:「なるほど、それでこのコーヒーが出てきたのか…。でもなんで『モカ』って名前が付いているの?
   『モカ』ってもともとイエメンの港の名前だよね?原産地がエチオピアで『モカ』はないんじゃない?」
マスター:「そこで登場するのが、もう一つの説のイエメン説なんですよ。」
(続きは次回)
| - | 22:52 | comments(0) | - |
▼ 第6話〜コーヒー原産地は?
田んぼと住宅がまばらに広がる静かな田園地帯。そこにたたずむ一軒のコーヒー屋。その店の前を一人の男性が通りかかった。

勝木:「やってるのかなあ?あのコーヒー屋… あった!開いてる!!」

カラン、コロン♪

マスター:「いらっしゃいませ〜 あっ、かっちゃん!久しぶり!! 元気してました?」
勝木:「うん、マスターも元気そうだね。しばらく休んでたって、聞いてたけど…」
マスター:「ちょっと長いお休みをもらってて…、でもまた再開したんですよ」
勝木:「いや〜、よかった!また始めてくれて!聞きたいことがあったんだよ!コーヒーのことで!」
マスター:「はい、何でしょう?」
勝木:「コーヒーって、中南米や東南アジア、中近東、アフリカなどなど世界中で作られているけど、どこが
    原産なの?」
マスター:「かっちゃんはどこだと思いますか?」
勝木:「う〜ん、アフリカの方だと聞いたことがあるような気がするけど…」
マスター:「まあ、こちらのコーヒーでも飲みながら話をしましょうか。」
勝木:「ありがとう!これはどこのコーヒー?」
マスター:「これは『モカ・アビシニアン』で、エチオピア産のモカです」
勝木:「モカの甘い香りがいいね〜。いただきます…。 うん、酸味も渋くなくて、心地よい、美味しい
    ねえ!!」
マスター:「ありがとうございます。では、話を始めましょうか。
      現在流通しているコーヒーは大きく3種類に分かれていて、一つはレギュラーコーヒーで一般的に
      使われるアラビカ種、次にインスタントコーヒーなどによく使われるロブスタ種、そして日本で
      はあまり流通していないリベリカ種。そしてこれらはそれぞれ原産地が違っていて、ロブスタ種
      はアフリカのコンゴ、リベリカ種はその名のとおりリベリアが原産地と言われています。
      で、問題なのがアラビカ種。これには有力な2説があり、それぞれに伝説・物語があるんです。」
(続きは次回)
| - | 22:16 | comments(0) | - |
▼ 吉備路を行く
今週のお題 歴史散策

この週末は天気がよかったので、友人と家族とで吉備路散策に出かけました。
「吉備路」と言っても判りにくいでしょうが、かつて岡山一帯が吉備の国と言われていた頃の主要街道の一つで、海側の山陽道よりも内陸を東西に縦断していた道路のことです。その中心が現在の岡山県総社市で、沿線には備中国分寺などが残っています。また、更に時代をさかのぼると、古墳時代の遺跡で全国第4位の規模を誇る前方後円墳の造山古墳や、大和朝廷と対抗した「温羅(うら)」氏の居城鬼ノ城など、歴史好きには飽きのこない場所です。

で、どこに行ったのかというと、まず城マニアとして鬼ノ城を攻めました。復元された西門や整備中の遊歩道を過ぎると、純粋な山道。ちょっとした登山を楽しみながら中心部の建物遺構まで攻め続け、落城に成功。
山から見下ろす岡山平野は、黄金色に輝く田んぼが映え、壮観でした。
それから、備中国分寺や鬼ノ城麓の砂川公園を散策したり、総社駅前のトングウのパン屋さんにも行きました。

基本的にはどこに行ってもたんぼばかりが広がる、いわゆる田舎なのですが、生来の田舎者の私にとっては心穏やかに、ゆったりとできる、とてもお気に入りの場所です。
| - | 21:44 | comments(0) | - |
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